病院長挨拶
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水戸済生会総合病院が昭和59年旧市街地の末広町から当地へ拡充移転して平成26年は30周年の節目の年に当たります。この間、水戸市医師会の協力をいただき水戸市医師会病棟を開設することで病診連携の先駆けともいえる診療の役割分担を行い地域医療に貢献してきました。更に、各科専門領域の人材確保に努め、同時に最新の医療設備を整え地域医療支援病院や茨城県がん診療指定病院の指定も受け、地域医療機関と連携をとって高度な医療を提供する地域完結医療を目指してきました。

一方、従来からの救急告示病院としての役割に加え、順次救命救急センターや総合周産期母子医療センターを開設し水戸医療圏はもとより隣接医療圏の、そして平成21年には茨城県ドクターヘリの基地病院の指定を受け茨城県全体の三次救急も担当し、救急医療に力を注いできました。このように水戸済生会総合病院は地域に密着した高度医療の提供と救急医療への貢献を2本の柱に掲げ発展してきました。

病院長

これらに加え、今日本が迎えている高齢化社会にあって地域の中で高齢者が安心して幸せに過ごせるよう医療の面から支えてゆくのも当院の重要な使命と考えています。

済生会は創立以来100有余年経済的に恵まれない人々に対して無料低額診療事業を行ってきました。平成23年の東日本大震災直後には今上天皇から済生会は自然災害が常在化し高齢化が進んでいる我が国において困難な状況に置かれている人々を支えることに資するようとのお言葉を賜りました。水戸済生会総合病院は脈々と受け継がれているこの「済生の心」を拠り所として、健康でありたい、病を治したいという患者さんの気持ちや悩みに共感し寄り添いながら患者さんの権利や医療安全に十分に配慮して最新最良の医療を提供することを水戸済生会総合病院の基本理念として地域医療に貢献してゆきたいと考えております。
地域から信頼され、そして頼られるよう職員一人一人が役割を自覚し研鑽を怠らず職責を全うする所存ですので、地域の皆様には今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。

水戸済生会総合病院 病院長 生澤 義輔