看護師特定行為研修とは?
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特定行為とは、診療の補助であり、看護師が手順書により行う38行為です。2025年に向けて、さらなる在宅医療等の推進を図っていくためには、個別に熟練した看護師のみでは足りず、医師又は歯科医師の判断を待たずに、手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を養成し、確保していく必要があります(厚生労働省:特定行為に係る看護師の研修制度の概要)。

特定行為の実践には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされ、厚生労働省により指定された施設で研修を行います。特定行為研修は国家資格ではありませんが、特定行為研修終了後、修了試験に合格した者は厚生労働省に登録され、修了者数は1,000名を超えました(2019年4月現在)。

水戸済生会総合病院では、2018年10月に開講し、現在11区分の研修を提供しており、2020年4月には16区分の特定行為研修を提供できる体制を整えています。現在(2019年8月)のところ、2期目が開講しており、今まで院内からのべ10名、院外から3名(1名は県外から来られています!)が研修中または研修を修了しています。

*特定行為、あるいは特定行為研修についての詳細は、厚生労働省ホームページをご参照ください。

 

水戸済生会総合病院で実施している看護師特定行為研修の区分と講義・実習時間

区分No. 特定行為区分 定員 総定員

共通区分 定員10名 総定員15人
区分1 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 定員10人
区分2 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 定員10人
区分3 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 定員3人
区分4 循環器関連 定員3人
区分5 ろう孔管理関連 定員5人
区分6 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 定員10人
区分7 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 定員3人
区分8 創傷管理関連 定員5人
区分9 創部ドレーン管理関連 定員5人
区分10 動脈血液ガス分析関連 定員10人
区分11 透析管理関連 定員10人
区分12 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 定員15人
区分13 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 定員15人
区分14 術後疼痛管理関連 定員3人
区分15 循環動態に係る薬剤投与関連 定員10人
区分16 精神および神経症状に係る薬剤投与関連 定員3人