看護師特定行為研修

MITO SAISEI GENERAL HOSPITAL
NURSE PRACTITIONER

水戸済生総合病院では


看護師特定行為研修を行っています

MITO SAISEI GENERAL HOSPITAL

看護師特定行為研修とは

看護師特定行為研修とは

特定行為とは、診療の補助であり、看護師が手順書により行う38行為です。2025年に向けて、さらなる在宅医療等の推進を図っていくためには、個別に熟練した看護師のみでは足りず、医師又は歯科医師の判断を待たずに、手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を養成し、確保していく必要があります(厚生労働省:特定行為に係る看護師の研修制度の概要)。特定行為の実践には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされ、厚生労働省により指定された施設で研修を行います。特定行為研修は国家資格ではありませんが、特定行為研修終了後、修了試験に合格した者は厚生労働省に登録され、修了者数は4,832名を超えています(2022年3月現在)。

水戸済生会総合病院では、2018年10月に開講し、現在20区分の特定行為研修と6つの領域別パッケージを提供できる体制が整いました。院内はもとより、院外からも広く受講生を迎え入れ、すでに修了生が活躍しています。

水戸済生会総合病院の
研修の特色

水戸済生会総合病院の
研修の特色

水戸済生会総合病院では、「共通科目」と20区分の特定行為研修を行っています。講義は、S-QUE研究会®と提携し、E-Learningにより行いますので、受講生の学習進度に合わせて受講していただくことができます。また、演習・実習は研修医の指導を担当している臨床研修センターの協力を得て、総合内科、循環器内科、救急科、腎臓内科、外科、消化器内科、泌尿器科、麻酔科の医師が担当します。さらに、特定行為研修を修了した看護師も自らの経験を活かし、受講生の学修相談やサポート、指導に関わります。

当院では、下記のような研修理念を掲げていますが、特に特定行為を安全に、かつタイムリーに実施するために、「医師と十分にディスカッションできるだけの知識の習得」を重要な目標の一つに設定し、その基礎となる「アセスメント能力の習得」 を重点的に指導いたします。当院では院内の研修のみならず、全日病S-QUE研究会®にも教材をご提供しています。 中心静脈カテーテル管理関連当院では院内の研修のみならず、全日病S-QUE研究会®にも教材をご提供しています。

  • 中心静脈カテーテル管理関連
  • 抹消留置型中心静脈注射用カテーテル管理関連
  • 透析管理関連

研修理念

水戸済生会総合病院看護師特定行為研修は、社会から求められる高度急性期医療、
及び地域包括ケアの中で活躍できる高度かつ、専門的な知識と技術を持ちえた看護職を育成する。
実践においては、済生会の基本理念「施薬救療」の精神に基づき、
全ての人々の尊厳を重んじ、医療安全に配慮した良質の医療と看護を提供する。
さらに、個人が主体的にキャリアを開発できる看護職の育成を目的とする。

研修の区分と講義・実習時間及び費用

  • 受講審査料 20,000
  • 受講納付金 30,000
  • 共通項目受講料 380,000

区分別科目別受講料

  費目 定員 受講料
01 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 15名 44,000
02 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 10名 126,000
03 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 5名 42,000
04 循環器関連 3名 90,000
05 心嚢ドレーン管理関連 5名 42,000
06 胸腔ドレーン管理関連 5名 60,000
07 腹腔ドレーン管理関連 5名 42,000
08 ろう孔管理関連 5名 96,000
09 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 5名 36,000
10 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 5名 42,000
11 創傷管理関連 5名 144,000
12 創部ドレーン管理関連 5名 30,000
13 動脈血液ガス分析関連 5名 60,000
14 透析管理関連 5名 54,000
15 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 5名 72,000
16 感染に係る薬剤投与関連 5名 72,000
17 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 5名 42,000
18 術後疼痛管理関連 5名 42,000
19 循環動態に係る薬剤投与関連 10名 120,000
20 精神および神経症状に係る薬剤投与関連 5名 114,000

パッケージ研修

  費目 定員 受講料
01 在宅・慢性期領域 10名 150,000
02 外科術後病棟管理領域 10名 324,000
03 術中麻酔管理領域 10名 177,000
04 救急領域 10名 195,000
05 外科系基本領域 10名 252,000
06 集中治療領域 10名 228,000

*区分別科目(15,17を除く)に関しては「共通科目」及び「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の修了が必要となり、理解を確認するために能力認証試験を行います。

*パッケージに関しては「共通科目」及び「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の修了が必要となり、理解を確認するために能力認証試験を行います。

研修の流れ

  • 4~9
    共通区分 E-Learning(自宅) 面接授業(1回/月 ZOOM®)
  • 10~11
    共通区分 演習/実習/試験(2回/週)
  • 12~2
    区分別科目 E-learning/演習/実習/試験(1回/週)
  • 3
    修了式 区分追加を希望する者は E-Learning開始
  • 演習 Exercises

    深い臨床推論を展開すべく、様々なペーパーペイシェントを用い、シミュレーション学習します。講義で学んだ知識を実践的な知識へ昇華させ、経験値を増やします。特定行為の実践も重要ですが、安全性を確保し、特定行為を実施するかどうかの判断も含めて学びます。みな最初は戸惑いますが、研修修了時には状況を適切に判断し、医師に対して問題点を挙げたうえで、計画を提案することができるようになります。

  • 実習 practice

    共通区分あるいは各特定行為区分において実習を行い、安全に手技を行うことができているかどうかを確認し、臨床実習へ臨みます。創傷管理においては血流の無い組織へのアプローチが対象ですが、万が一出血が発生した場合に備え、最低限の止血縫合の手技を習得します。また、気管挿管は特定行為には含まれていませんが、チーム医療の一員として、気管挿管の難しさを肌で感じる必要性はあると考え、シミュレーターによる気管挿管の実習も経験します(臨床実習は行いません)。医行為には責任も生じますので最初はみな戸惑います。しかし、理解が深まることにより、より深いアセスメントが可能となります。

受講をご希望の方は

  • 01

    募集要項・出願書類ダウンロード

  • 02

    出願書類 記入/郵送

  • 03

    受講審査料(20,000円)納付

  • 04

    受験票受け取り(書類及び受講審査料の納付を確認後、郵送いたします)

*受講選考は、書類及び面接、小論文、能力認証試験(病態の変化のアセスメントに必要となる一般的な医療知識)です。5年以上の経験を有する看護師が対象となります。詳細は、募集要項・出願書類をご覧ください。

2023年度受講選考の流れ

  • 01 願書受付
    2023年9月19日(火)〜 10月20日(金)
  • 02 受講選考
    2023年11月4日(土)

    【場所】
    水戸済生会総合病院
    第1会議室

  • 03 合格発表
    2023年11月中旬
INSTRUCTOR
PROFILE

特定医療行為講師紹介

  • 臨床研修センター長

    循環器内科/総合内科
    千葉 義郎 Yoshiro Chiba
  • 特定行為研修責任者

    診療看護師/特定看護師
    青柳 智和 Tomokazu Aoyanagi

*その他に、各診療科の医師が指導医となっています。

水戸済生会総合病院で働きながら

特定行為研修を受けませんか?

  • 職場の理解が得られず
    なかなか受講できない
  • できればまとめて
    複数の区分を受講したい
  • 職場に戻ったら
    すぐに活躍したい

そんなあなたに“提案”があります!

症例確保の都合上、どうしても計画的に実習を行うことが困難な区分があります(PICCやCV抜去、NPPV、気管切開チューブの交換など)。
よって、確実に特定行為研修を修了させ、また、実践経験も積んでいただけるよう
水戸済生会総合病院で勤務しながら研修を受けることのできるプログラムをご用意しております。
出向や臨時職員などご所属の施設のご都合に合わせ、症例確保や経験の蓄積、あるいは給与面でも不安なく研修できるようサポートいたします。
詳しくはお問い合わせください。

PDFダウンロード
  • でも、ちょっと考えてみてください!

    研修を修了すれば
    すぐに特定行為を実践できますか?

    特定行為の実践は急にできる訳ではありません。フィードバックを受けながら、実践で使っていくことが必要です。地道な努力を続けて医師と他の看護スタッフ、そして患者の信頼を得ていく必要があります。研修の真価が問われるのは、研修終了後からです。

  • そこでチェックポイント!

    水戸済生総合病院では!

    真のアセスメント力を身に着け、医師や看護スタッフの信頼を得られるようになるため、段階的にキャリアを積み上げることを推奨しています。具体的には3つのステージに分けて研修を行っております。第一段階は、全ての基礎となる栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連を学びます。さらに区分を増やしたい場合は、下記の図に則りステップアップのプログラムを受講可能です。複数の特定行為研修を行うことでより理解が深まると考えております。

特定行為の実践は簡単ではありません。よって研修修了後はまずは確実なアセスメントによる問題点の把握の実践経験を積み、段階的に手順書を用いた特定行為として採血や採尿などの検体検査、エコーやX線などの画像検査を実施します。医療面接や身体診察、検査所見に矛盾がないことを確認し、徐々に該当特定行為を実施していきます。安全が第一であり、急がずじっくりと能力を高められるようお手伝いいたします。研修修了後は定期的にフォローアップ研修も行い、医療安全に配慮した良質の医療と看護を提供するできるようになることを目指します。

交通アクセス
茨城県水戸市双葉台3丁目3番10号
  • 赤塚駅より10分
  • 水戸駅より約25分
  • (最寄り高速道路)常磐自動車道 水戸ICより約5分